【読んだ本】番外:書店が消える理由

同じ穴のムジナ

一時期、雑誌がバンバン出ました。もちろんインターネットもまだ広まってはおらず、スマホに至っては影も形もない頃、ひとつの雑誌が売れると同じような傾向の雑誌が他社からも出版されました。写真週刊誌でいうとフォーカス、フライデー、フラッシュなどなど。そのうち飽きられたりして衰退していくのが世の常。トップ1〜2誌は残るけど、それ以外はあまり見なくなっていきました。しかし需要があるせいか、3位以下でもまだ書店の棚には残っています。こうやって出版点数は増えて聞きました。

時間を奪うもの

この辺りでポツポツ出てきたのが、パソコン通信。テキストだらけのTwitterと言えば分かりやすいでしょうか。それがmixiへ繋がっていきます。ガラケーが出てきた頃ですね。ゲーム機も普及してきました。
そしてビデオ。テレビ番組を録画しても良し、ソフトを買って来ても良し、そうやって本を読む時間を奪うものの存在が出始めてきました。そうすると本を読む時間が少なくなり、読む時間がなくなってしまった雑誌は3位以下のものが消えて行き始めました。
学習塾の存在も大きいでしょう。本屋さんで売っていた参考書が塾のテキストに取って代わられました。中学・高校の近い書店は痛手ですね。

節約のための図書館

図書館の役割が資料の保存から、高齢者のたまり場となっていきました。平日の日中、それも学校が休みの日でなければ、そこはまるで有料老人ホーム。喫茶店に行けない、本を買うお金がない年金暮らしの方々が手軽な暇つぶしの場として図書館に行くようになりました。新聞も、本も図書館で済ませる高齢者の存在は孫へのプレゼントは買うのでしょうが、自分の知性を磨くことは諦めてしまったようです。

消費税増税

雑誌が売れない、書籍も売れない。なんと言っても参考書の必要性が薄くなってしまえば、学生相手の書店は命脈を絶たれます。出版社側も売り上げ減を穴埋めするため、書籍の値段を上げていきます。それに消費税の創設や増税が火に油を注ぐような状態になっています。消費税ゼロの時代に980円だった本、同じ内容ならいまは値上げされて、2000円札1枚握りしめ書店に入ると、消費税おつりで缶コーヒー1本買えるかどうかではないでしょうか。もし同じ本がいまと消費税導入前で同じ値段だったら、1割も値上げしているわけですよ。

通信費との戦い

本に使うお金が通信費に化けるのかも知れません。それでも通信費と機種代込みで月1万円だとしても、昔なら10冊は買える計算。よく本がネットに取って代わったと言われるけど、その仮定が成り立つなら地上波のテレビはNetflixとAmazon Prime Videoに取って代わってしまい、閉局するテレビ局もあるはずだよね。

本が高いのだ

結局ここに行き着くのだ。25年前に600円で読めた雑誌が、いまは倍ぐらいの値段になってる。書籍もほぼ倍近い値段。消費税の影響が大きいとは言え、あまりにも高くなりすぎている。ペーパーバックにしてコストを下げればいいんだけど、なぜか中身より外観を気にする日本人の特性かどうかは知らないが、やたた装丁が豪華なんだ。カバーも帯も要らないよ。その前に、中高生がお小遣いで買える本って、売ってる?

これから

ブログで記事ごとに内容を分割できそうな雑誌は、有料になるか無料で行くかは分かりませんが、インターネット上に移行していくでしょうし、その方向性はあります。書籍も電子化は待ったなし。本屋には本との出会いがあるという人もいますが、八百屋には野菜との出会いがあるとは聞きません。魚屋には魚との出会いがあるとも言いません。なんかおかしいよ。本屋さんがない地域ですぐ読みたい本を買おうとすると、電子書籍以外の選択肢はないから。