おらとSNSにまつわる歴史

この投稿は、Fediverse Advent Calendar 2022の18日目の記事です。

記憶だけに頼ってるんで、違っていたらごめんなさい。内容についての検証はしていません。

ニフティサーブって、知ってる???

「パソコン通信」、すでにサービスを行っている事業者はほとんどありません。当時は書店の棚にパソコン関連の雑誌があふれかえり、付属のCD-ROMに添付されたソフトをパソコンにインストールして遊んだものです。当時はまだNTTに従量制のプラン(使っただけ課金)のプランしかなく、モデムで電話回線にピーピーガーガー言わせて接続するのですが、如何に短時間で終わらせるか、NTTにお布施を払わずに済むかが大切だったのです。NEC率いるPC-VANと富士通率いるNIFTY-Serve、パソコン通信の争いはパソコンメーカーの争いでした。これはmixiの台頭や、ガラケー対応が出来ずに徐々にしぼんでいきました。

余談:当時のパソコン

一番最初に買ったパソコンがNECのPC-9801NS/T当時のノートパソコンはHDDレスで売っていて、お好みの容量のHDD、それも2桁メガバイトというかわいらしい容量の物を買ってきて、本体をばらすことなくプラスドライバー1本で後付けポンです。そしてHDDだけでなくCPUもドライバー1本でとアップグレード可能な時代でした。もちろんスペックは今の最低グレードのスマホにも及びませんし、画面に至っては白い点で数字や文字を表現するのみです。

OSはWindows3.1登場以前、MS-DOSの時代。日本語ワープロはジャストシステムの一太郎。表計算はロータス123、GUIのパソコンはMacだけの時代。当初は一太郎の一部、おらはその後独立した仮名漢字変換のATOKをMacにスイッチした今でも使っています。

mixi

始めは招待制、パソコンやガラケーでのアクセスがメイン。匿名で交流する先駆けとなったのでしょうか。当初は招待制。そのプレミアム感が人気を呼んだのか、ヤフオク!などで招待状のやりとりも行われたと記憶しています。感じとしてはパソコン通信のWeb版と言ったところでしょうか。当時はmixiやっているかやっていないかで二分できちゃった感もあります。

ケータイ認証になってから、海外在住の日本人が新規登録出来なくなり、そこから一気に衰退していった感じがします。それに追い打ちをかけるようにスマホ(=iPhone)対応の遅れ、しかも当初は純正アプリがなく不安定なサードパーティーのアプリのみいう有り様。Twitterブーム、それに続いたFacebookの流行により、ほぼ終わったSNSとなってしまいました。

余談2:当時のスマホ

スマホはiPhone一択と言っても良い時代です。ライバルはiモード、いわゆるガラケーと言う奴です。Windows Phoneというキワモノもありましたが、ホーム画面に戻るためキーボードが必要な不思議な不思議なスマホ。もちろんスライド式のキーボードが付いていましたので、ホーム画面に戻る度キーボードを開けていました。Androidスマホはトラックボールが付いていたのもあったな。自己責任ですが大容量のバッテリーを付けるようなキットもAmazonで売っていました(買った)。そして契約すれば本体がほぼタダの時代。酔い時代でした。

FacebookにTwitter

日本ではTwitterの方が先に流行った印象ですが、突如起こったFacebookブーム。雑誌にも登場したり、2000人フォローだと言い出すインフルエンサーがいたりで、一時は誰でもかんでもフォローし合った時代もありました。日本だけの現象みたいですね。その後公式からダンパー数を元にだいたい繋がるのはこのぐらいの人数で良いよと言われ始めて沈静化しました。そのおかげでTwitterが日本国内で死なずに済んだのでしょう。ここまで出てきたサービスで唯一実名制なのがFacebook。現在も使われているところをみると、必ずしも日本人が実名での情報発信を嫌っているとは思えないのです。InstagramもFacebookと連携していたら実名での情報発信になってしまいます。

フェイスブック2000人フォローの言い出しっぺ、いまどうしているだろう。オッサンだったことは今でもしっかり覚えています。Facebookに似せたWordPressのテーマも出していたっけ。

iOSのInstagramとAndroidのPicplz

もう知っている人はある程度の年齢ですが、InstagramはiOS専用のアプリだったのです。その対抗馬として現れたのがPicplz。始めはAndroidだけだったのがそのうちiOSにも登場。InstagramのAndroidアプリが登場した直後にPicplzがサービス停止。そしてInstagramの隆盛、そしてFacebookが買収に至り、静止画投稿サイトとして不動の地位を築くのでした。当時Twitterで画像投稿が出来なかったから、なおさらInstagramの人気は高まるのです。そう言えばTwitterで写真を共有するTwitpicというサービスがあったね。

この時点でGAFA(あるいはGAFAM)の中にTwitterが入っていない理由がお分かりでしょう。。TwitterがPicplzやTwitpicを買収し、自社のサービスに取り込んでいれば昨今の混乱はなかっただけでなく、GAFATになっていたのかも知れないのにねぇ。

クラウドの登場

これ、なにげに凄いサービスです。ガラケーの時代の機種に内蔵されている電話帳は機種変更したらパーになったり、キャリアを変えたらどうしようもなくなってしまいました。そこでクラウドの登場。スマホの電話帳がクラウドに保存され、機種変更してもパソコンでも同じ電話帳のデータが使える。MacとiPhone、iPadをMobileMeで接続して電話帳を同期させれば、どちらかがクラッシュしてもデータは生きている、もしクラッシュしたデータが同期されてしまっても、同期されていない端末から上書きをすればほら元通り。今のようにデータを同期する頻度も高くなかったので出来たのです。時代は経ち、データやパスワードも同期できるようになりました。例えばスマホのMastdonアプリで使うパスワードと、パソコンのブラウザMastdonにログインするときに使うパスワードが同期できるのはありがたいです。ありがたや。パソコンに大容量のハードディスクを求めなくても良くなり、写真を保管するためにストレージが大きいスマホを無理に買わなくても良くなりました。ありがたや。一番はパソコンやスマホが壊れても、クラウドにデータが残っている確率がかなり高いこと。これまたありがたや。

余談3:オールインワン型のパソコン

今やiMac一人勝ちになってしまいましたね。昔は各社出ていたのに。大画面を求めなければノート型で充分だし、下手なスペックのパソコンを長く使うより、スマホを買い換えていった方がセキュリティ上も安心だし。

自爆、そして

Mediumという長文投稿サイト、ご存じでしょうか。一時は日本語圏でもかなりの勢いがありました。ところが本家が経営不振(マネタイズが上手くいかない)、そして日本語サポートスタッフの解散で一気に過疎化。今でもアクセスするとMediumの将来性を買って参加した日本語記事が死屍累々としていることでしょう。日本語のサポートがほぼゼロと言うことを除けば余分な広告やタイアップ記事もなく、凄く読みやすかったんですが、Mediumが過疎って行くとは反対に人気を得たのがnote。ただそのnoteそのものもマネタイズに苦労しているようで、ついには赤字上場へ。MediumはWordPressへの移行ツールが出ていますが、ガラパゴスなnoteにWordPressへの移行ツールが出るとは思えません。個人的にnoteはMarkdown形式で投稿出来ないのが、ずっと引っかかっているんですよ。すごくMarkdownに適した形で投稿するのに、対応していない不思議。これは日本人あるある、なんか日本語で、日本人の習慣にあったことをやって日本国内という小さい土俵で満足してするってやつですかね。それを見事に形にしたのがnote(とmixi)。


いつかMastodonとTwitterについて書ける日が来るのかな。